働く人々の声

人生を支えるという、医師としての誇り。

医師
佐々木先生

一人ひとりの患者さんと
じっくり向き合う

私が野村病院に入職したのは平成7年(1995年)。ここに来る前は大学病院や急性期病院などに勤め、基礎研究やリウマチの勉強もしてきました。いろんな医療を経験していくなかで、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合った医療が自分に合っているのではと思い、慢性期病院である当院の求人をみて入職しました。あれからもう25年以上が経つんですね。慢性期は自分に合った領域なんだなと改めて感じていますし、これだけ長く勤めているのは、慢性期ならではの大きなやりがいや、当院の環境の良さもあるからです。

急性期病院では、患者さんの治療が終われば直ぐに他の施設に移ってしまうなど、ベッドの回転がとても早いんですよね。一方、慢性期病院の患者さんは生活習慣病などさまざまな病気を抱え、認知症を患っている方も多く会話がままならない方もいらっしゃいますが、病状の経過が緩やかであるため、一人ひとりの患者さんをじっくりと診ることができます。

時間を掛けて親身に患者さんを診療していくなかで、この患者さんはどういう性格で、どのような仕事をしてきたのかなど、患者さんの人生を共有し、その人らしい生き方を支えていく医療ができるのは慢性期ならではです。こうした素晴らしい経験は、大学病院や急性期病院ではなかなかできないと思います。

会話が積極的に生まれる
働きやすい環境

慢性期医療では多職種と連携したチーム医療が必須であり、そのためには良好なコミュニケーションが重要となります。コミュニケーション能力とは“話し上手”ということではなく、意思疎通がちゃんとできるかどうかが大切で、相手のことを理解することなんですよね。野村病院のいいところは、先生方、看護師さん、介護士さん、薬剤師さん、リハビリテーションスタッフさんなど、全ての職種、スタッフがお互いを尊重し、理解しようと努めているため、自然とコミュニケーションが生まれる雰囲気の良さがあるんです。話しやすい方が多いですし、積極的に話しかけてもくれるので、とても仕事がしやすいですね。

スタッフは、みんな活き活きとしていて、笑顔も多く、院内はとても明るいですし、当院は働きやすさも重視した職場づくりを推進していることもあり、新しく入職された方も愛着をもって長く勤めることができると思います。

患者さんにとって楽しいことや、
やりがいを見つける大きな喜び

慢性期医療は、患者さんの病気を治すだけではなく、苦痛を取ってあげたり、生活していく上で楽しいことや、やりがいを見つけてあげたりと、QOLの維持や向上を目指すことも重要な仕事なんです。

患者さんが何を望んでいるのか、ご本人やご家族の気持ちと社会的背景などを考慮しながら、患者さんの生活そのものに関わっていく。慢性期医療には患者さんの人生のすべてがあり、それに関わることは医師としてとても大きなやりがいとなります。

一人ひとりの患者さんと向き合うなかで、治療をして良くなることはもちろんですが、その患者さんのやりがいや楽しみを見つけることができたときの喜びはとても大きいですね。その度に、慢性期医療の医師はとても素晴らしい仕事をしているんだな実感しますし、患者さんが笑顔を見せてくれたり、ご家族から感謝されたときは、医師としての大きな誇りも感じます。

「医師になって良かったなぁ」って何度も思わせてくれる、そんな素晴らしい医療が野村病院にはあるんです。